中国政府による不幸な事件の不幸な処理の仕方
2007年03月21日
いまだに生年月日すらはっきりせず、NHK受信料支払い拒否の先駆けだった本田勝一が朝日新聞に連載した『中国の旅』をきっかけに論争が爆発したこの事件ほど、それが真実にせよそうでないにせよ、政治的に利用されてきたものはない。
沖縄で自らの記者にサンゴ礁を傷つけさせた写真を掲載して環境保護を訴えたり、日米経済協議ではひたすらマッチポンプに徹して協議を盛り上げたりする「伝統」を持つ朝日新聞から端を発しているというだけで、胡散臭い雰囲気が漂う。
中国政府は、どうしてこんな胡散臭い伝統を持つ新聞が論争に火をつけるのを待って問題として取り上げる、などということをしないで、自ら一貫してこの問題を訴え続けなかったのだろか。いや、そうしていたのかもしれないが、誰も気がつかなかった。その程度の努力しかしていないのだろう。
靖国参拝問題にしてもしかり。
戦後、靖国参拝が復活してもすぐには問題にせず、かなり時間が経過して、世間が騒がしくなってからそれを外交カードに加える、ということばかり繰り返しているものだから、どうせ、この事件も中国政府の外交戦術なんだろうと、みんなが思ってしまう。(もっとも、日本の一部で交戦状態にすらなかった韓国が、戦犯とか、靖国参拝をうんぬんするの、はただの悪ノリにしか見えないが。)
教科書検定のせいかどうかは知らないが、南京大虐殺は、私も習った記憶はないし、率直に言って確信のしようがない。出回っている本は、政治的プロパガンダに毒された本ばかりで読む気すら起きない。まして、中国政府の御用学者ばかり並べた日中歴史共同研究委員会の報告書なんて、手に取る気すらしない(あるかどうかも知らない)。
もっとも欧米では、「あの残虐な日本陸軍ならやってるに違いない」という漠然とした心証があるものだから、一般的にはまた日本政府が隠そうとしていると思っている。
2、3年前に、Mo Hayderという日本在住経験のある作家の「Tokyo」という、胸の悪くなるような悪趣味の本が売れていたが、これも南京大虐殺は当然の事実のように書いていて、よく読むと、そねネタは本田勝一だった。まあ、この作者のレベルが取り分け低いということもあろうが、欧米だって大体はこの程度だ。
日韓にせよ、日中にせよ、歴史にまつわる問題の難しさは、私のような一日本人の目から見ても、外交や政治上の思惑ばかりが鼻をつき、そこに何の客観性も見出せないことだ。
従軍慰安婦の事件にせよ、南京大虐殺の事件にせよ、それを盲信することが日本人としての良心の踏み絵だといった論理を暴力的に振り回すだけでなく、どうすれば、中立的で冷静な議論を聞いたうえで判断したいと思っている多くの人の望みをかなえてあげることが出来るのか、という努力をすべきじゃないだろうか。
今のように青筋を立てて怒鳴り続けるだけの中韓の人たちを見るにつけ、この人たちが人を説得する技術のかけらも持ち合わせていないか、そもそもこの問題に真剣に取り組む意思がないんだろうと感じている日本人は多いと思う。
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| ■「南京虐殺」「靖国」など対象に…日中の歴史共同研究(読売新聞 - 03月21日 |
日中両国の有識者による「日中歴史共同研究委員会」(日本側座長・北岡伸一東大教授)は19、20両日、都内で第2回会合を開き、「近現代史」分科会で、犠牲者数をめぐって日中の見解が分かれている南京大虐殺や、靖国神社のあり方などを「共通関心事項」として取り上げることを決めた。歴史認識や歴史教育も研究対象とした。
「古代・中近世史」分科会では、中国文化の日本への流入の経緯や社会構造の比較などを研究する。
また、日中双方の識者が別々に書いた論文を併記する報告書を2008年6月をめどに策定することで合意した。北岡座長は記者会見で、「相手の論文をおかしいと思えば、(報告書掲載前に)微修正はあり得る。すれ違いに終わらないよう、(南京大虐殺など)必ず触れる項目は決めている」と強調した。
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