時の記憶

時代の記憶として残したいニュースの勝手な論評です。


このページにつついて

 メインストリームのニュースから少し外れたところにこそ、えてして時代の真実が隠されています…などと、たいそうなことを言うつもりはありません。
 でも、ちょっとしたニュースに何を感じ、何を考えたかを残すことで、自分の人生の軌跡みたいなものを残せないかな~と感じています。
 なので、私小説的な時事論評として読んでいただければと思います。
 もちろん、感想は下の「作者にメール」でお寄せください。
閲覧回数:192931
このブログを購読
作者のプロフィール

最近のエントリー

■一億人の白痴に二度敗北した菅総理のイライラ   (2010年07月14日)
■「もらえる者」と「もらえない者」に差別化される国民のうっ憤   (2010年06月18日)
■総理の大量消費によっても癒されない渇き   (2010年06月08日)
■内なるゴジラに破壊された銀座のシンボル   (2010年05月22日)
■へんくつ婆さんが首相に問う政治の責任   (2010年05月12日)
■ギリシア危機に見る日本の行く末   (2010年04月15日)
■ネットのフリー経済がもたらすビジネスの困惑   (2010年03月20日)
■歴史的に不毛な選択を国民に迫る政治の混迷   (2010年03月18日)
■基地問題にみるアメリカの永遠の占領政策   (2010年02月23日)
■だらしない国家観が阻む永住外国人の参政権   (2010年01月29日)
■民主主義の最後の免疫力   (2010年01月20日)
■ものわかりのいい大臣が許す組織のタガの緩み   (2010年01月14日)
■デフレ経済の出口   (2010年01月04日)
■日米密約文書調査が生んだ思わぬ成果   (2009年12月24日)
■ママ丸抱えの『超高級ニート』総理が危うくする日本の国益   (2009年12月21日)
■民主党政権の終わりの始まり   (2009年12月16日)
■民主党政権の最初の100日が残したもの   (2009年12月14日)
■女房に逃げられた自民党のその後   (2009年12月03日)
■事業仕分けが見せつけた国家の迷走   (2009年11月18日)
■臨時国会で見えてきた鳩山政権の放物線   (2009年11月11日)
■日本郵政の社長人事で垣間見える連立三党のビミョーな関係   (2009年10月22日)
■資本主義が生み出した深い闇-アメリカの医療制度   (2009年10月15日)
■「小沢式」スパルタ教育に震え上がる与野党のセンセーたち   (2009年10月06日)
■与党となった民主党が答えなければならない疑問   (2009年10月05日)
■民主主義を見殺しにする傍観者たち   (2009年10月01日)
■左手でムダ撲滅を掲げ、右手でキャバクラに税金を使う政治の「質」   (2009年09月30日)
■永田町攻防戦-これからの三つの見どころ   (2009年09月24日)
■小泉改革はなぜ地に堕ちたのか   (2009年09月10日)
■民主党の大勝後の各党の「戦後処理」~(その2)民主党編   (2009年09月01日)
■民主党の大勝後の各党の「戦後処理」~(その1)自民党編   (2009年08月31日)
■民主党政権の命運を握る3者の正体   (2009年08月24日)
■マニフェストにおける「目的」と「手段」   (2009年08月20日)
■戦う前から気になる自民党の「戦後」   (2009年08月20日)
■日本人を太平洋戦争に追いやった真犯人は誰だったのか   (2009年08月18日)
■私がiPodを買うのを辞めた理由   (2009年08月09日)
■国民の眠れる権利が覚醒するときの新聞の役割   (2009年08月08日)
■民主党マニフェストから奇妙に抜け落ちている視点   (2009年07月31日)
■マニフェストをめぐる財源論争に隠されたもの   (2009年07月28日)
■本当にぼったくっているのは誰なのか   (2009年07月23日)
■同時に進む二つの解散   (2009年07月19日)

天下の愚策を懲りずに繰り返す公明党の与党としての説明責任

2009年01月08日

 「尻尾が犬を振る」状況の自公連立政権で、半ば恫喝とでも言うべき公明党の強い「意志」で、定額給付金がばらまかれようとしている。
 そして、喜んでもらえると思った国民からは、すこぶる評判が悪い。

 迷走に迷走を重ねる発言で、この救いようのない定額給付金を守ろうとする最近の麻生総理は痛々しくさえある。
 巷には今回の金融恐慌の荒波をまともに受けて苦しんでいる人たちがあふれている中で、年収2000万円を超える国会議員や、派遣切りの当事者である企業経営者にまでお金をバラマク意味は何なのか、という単純な質問にさえ、「とにかくお金を使ってください。」としか答えることができない麻生総理の陰に隠れて、最大の当事者である公明党はまったく説明責任を果たそうとしていないように見える。

 そもそも、公明党には、天下の大愚策ともっぱら評価されている地域振興券の「前科」がある。
 今回と同じく、公明党の強い意志で行われたこの政策には、経費も含めて予算7700億円が投じられたが、その後行われた経済企画庁の調査によれば、景気対策としての消費押し上げ効果は、わずか2000億円(使用された地域振興券の32%)しかなかったとされている。
 生活不安を感じるときに金券をもらっても、それを贅沢消費に回すほど国民はアホではない。どっちみち使うはずだったものを金券で買っただけだったということだ。

 政府が自ら認めた「無意味なバラマキ」を、しかも、本当に困っている人がどんどん増えている中で再び繰り返す、この狂気とも言える政策の推進者は、再び公明党だ。
 前回の地域振興券のときも、尻尾に振られた自民党の野中さんは「公明党を与党に入れるための国対費」と言ったそうだが、状況はまったく今回も同じで、与党離脱をちらつかせる公明党の恫喝に、それでなくても政権基盤の弱い麻生さんが屈したというところだろう。

 その意味で、麻生さんには恫喝に屈した責任があり、それについての批判を受けるべきだと思うが、それにもましてこの愚策のオーナーシップ(所有権)は公明党にあるのだから、彼らがきちんと国民に対して説明すべきではないだろうか。

 自民党も民主党も単独では政権を運営できないという状況が、おそらくこれからも続く中で、キャスティングボードを握る公明党に、両党が振り回されるという事態がこれからも起きることだろう。
 そして、そのたびに、陰で第一党以上の権力を行使しながら、都合が悪くなると物陰に隠れてやり過ごすということを繰り返すことになるのかもしれない。

 天下の愚策が繰り返されることに、お金をもらえるはずの国民が呆れ、怒っている。
 しかし、もとはといえば、その首謀者である政党抜きでは、政権すら決められないという状況を、選挙を通じて作り出してしまった国民の選択の結果でもあるということを忘れてはならないだろう。


関連ブログの登録は、私の記事への賛成、反対は一切問いませんが、次のようなものに限りお願いします。

  • 賛成、反対にかかわらず、論旨がはっきりしていて、この記事と読み比べる意味があるもの、
  • 偏見に基づく誹謗中傷を含むものでないもの、
  • 不穏当な言葉遣いを含むものでないもの、

なお、お互いの記事相互に行き来ができるように、こちらの記事へのリンクが貼られていると読者にとって便宜なので、可能な限り、この記事へのリンクを貼っていただくようにお願いします。

タイトル
投稿者名
本  文
HPのURL
※参考となるあなたのHPがあれば、該当箇所のURLを記入してください。