恥ずかしくて透明にできない中国軍の中身
2007年03月08日
今どき、軍備を攻めるためだけのものとは、ド素人の私ですら思わないが、そういう人が日本の指導者の一角を占めていることに少し滅入る。
それが正しいかどうかは別として、今の中国の国家的な残件の一つが、本来自国の領土である(と思っている)台湾を、名実共に一体化することである。
その意味で、1996年の台湾海峡危機の際に、ささっと空母二隻を派遣したアメリカの圧倒的な海軍力の前に、屈辱的な思いをしたことを、人民解放軍の誰も忘れてはいない。
臥薪嘗胆という言葉を作った国だから、執念深く海軍力の強化に力を注ぎ、自国の力で空母を持とうかというレベルにまで達している。
これまでの歴史を見ればわかるように、外交と軍備は二人三脚だ。軍事力の背景があるから、外交交渉も凄味を増す。これが、アメリカの核の傘で守られた日本にはわからない国際社会の現実だ。相手にヤバイと思わせないと、誰もマジで聞く耳を持たない、ということだ。
北朝鮮はそれを地でいってちゃんと成果を納めているし、中国だって同じだ。特に19世紀にヨーロッパ列強と日本によって切り刻まれた中国は、骨の髄から強力な軍備こそが自国の独立を守る術だと信じていると思う。何せ4000年の歴史を持つ彼らは、わずか100年程度の短いスパンで物を考えない。
実際、中国は第2次大戦後、ベトナム、インド、ロシアとの間で国境紛争を経験している。いくら平和ボケの日本の政調会長といえども、そのくらいのことは知っているだろう。
今はそれなりに紳士的に振る舞っている国々も、長い長い歴史で考えると、どうとち狂うかわかったものではない。日本だってそうだ。実際、日本人である私ですら、わずか五、六十年の平和国家では、この先も本当に大丈夫かまだ自信がない。
最近の中国の軍事予算の増大のかなりの部分はインフレによるものだというのは、軍事関係者の間では常識のようだし、ことあるごとに中国の軍事予算の不透明性を主張している連中は、ソ連崩壊による自国の軍事費削減に歯止めをかけたくて、新たな仮想敵国をつくり出している人達だ。
まともに中国の軍備を研究している人なら誰でも知っていると思うが、某サイトにも書いてあるように、「中国軍の装備は依然としてかなりの旧式が多く、中国軍の実態が不透明というよりは、実態は恥ずかしくて公開できないという部分が大きい」ということだ。
別に自民党に限ったことではないが、小役人的政治家は、インターネットを使えば30分でわかるようなことすらちゃんと調べず、大衆が飛びつくようなことを言う。
そういうつまらない政治家に厳しい目を向けるだけの見識すら、残念ながら今のマスコミにはない。
| ■中川政調会長、中国の国防費増大を批判(読売新聞 - 2007年03月07日) |
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