国家の成熟化から取り残された教育関係者
2007年03月08日
私がまだ親の庇護のもとで勉学に勤しんでいる振りをしていた頃、マンガ本を読んでいると、こう言われた。
「そんなことして時間の無駄をしてないで、ちゃんとしたことしなさい。」
で、このちゃんとしたことというのは、もちろん勉強だ。
これは、私の親がとりわけ先見の明がなかったわけではなく、当時の親の、あるいは教育関係者の大方の反応はこうだっただろう。
ところが、文科省は日本のマンガを世界に誇るマルチメディア産業として育成すると、ここ数年力を入れている。
親とか、教育関係者の、将来を見通す能力なんて、この程度のものだ。
一生懸命勉強して、一流大学に行って、お役所か、一流企業に入る、それが人間としての幸福だと戦後世代は信じてきたし、ある時期まではそれで正しかった。
でも、東大法学部卒の長銀エリートが一夜にして失業者になり、その一方で微分・積分はできなくても、様々な分野でその才能で社会に貢献する人がでてきている。
もう、日本はそういう社会なのだ。
成熟化した複線社会の日本を、いまだに単線社会の中国・韓国と同じ基準で比較しても、日本の将来は見えない。
ファイナル・ファンタジーで時間を無駄にしないで、公式の一つでも憶えなさい、と言っているあなたの一万倍以上の富を、ファイナルファンタジーを考案した人は生み出しているのだ、ということに、もう一度思いを馳せてほしい。
多様な才能を育てるという社会の懐の深さが、これからの国家の競争力を高めていくために絶対的に必要な努力であって、こんなアナクロで、時代錯誤的な調査に一喜一憂してはいけない。
| ■財団法人日本青少年研究所 - 小学生の生活習慣に関する調査 − 東京・北京・ソウルの3都市の比較ー |
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