政治における印象派とリアリズム (2009年05月14日)
どんな美人でも三日見ると飽きると言われるが、日本の選挙の「顔」の賞味期限も似たようなものだ。
「人の良い」日本の有権者は、清新なイメージだ、安定感がある、人柄が良さそうだということで一票を投じる「印象派」が多いので、いきおい選挙の顔となる党首選びも印象の競い合いになる。
これに対して、実利しか信じない成熟した有権者は、政党が何を約束し、その実行力がどれだけあるかをきちんと見極めて投票する。
印象主義とリアリズム。近く行われる民主党の代表選、そしてその先に控える政権選択のための総選挙は、どっちの「主義」に則って行われるのだろうか。 【1174】
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総選挙後の未来予想図 (2009年05月13日)
遅きに失した小沢辞任で、来るべき総選挙後の衆議院勢力分布予想が大幅に修正を余儀なくされる中、文芸春秋六月号に、遠藤浩一・拓殖大学大学院教授が「総選挙緊急予測」と題して興味深い論稿を寄せている。
結果自体は特に意表を突くものではないが、至極もっともに思える予想をきちんとした分析で提示し、さあ、どうするのかと考えさせるところに、大きな意義がある。 【859】
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政権交代病で劣化した民主党の政策力 (2009年05月12日)
麻生総理が、世界一の借金王だと自嘲した故小渕総理も顔色を失うほどの借金で、時間稼ぎのためと揶揄されている経済対策を立て続けに繰り出してきたが、さすがにもう弾がなくなり、そろそろ総選挙かとみるや、織り込み済みの路線どおり、民主党の小沢代表が辞任した。 【670】
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独立を隠れ蓑に、説明責任を果たそうとしない検察 (2009年03月13日)
小沢代表秘書逮捕に関し、検察がこそこそと捜査情報をリークしているとしか思えないような新聞記事ばかり目につく中、日本政治に関する著作の多いジェラルド・カーティス・コロンビア大教授が、3月12日付け朝日新聞で、国民に対して説明責任を果たそうとしない検察の姿勢を大いに批判している。 【984】
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小沢代表秘書の逮捕への対応で政権担当能力を試される民主党 (2009年03月04日)
なすすべもなく時間切れ負けを待つしかない自民党と、それを静かに見下ろす民主党という、まるで猪木・アリ戦のように沈滞した試合に、予想外のプレーヤーがリングに乱入し、「面白味のない」試合が、俄然、盛り上がりを見せてはじめた。
政治評論家は、「民主党にも幻滅した人々の政治離れが進むのではないか」という、つまらないコメントをしているが、総選挙の結果の不確実性が高まる中、人々の政治ショーに対する関心はむしろ高まりつつある。 【898】
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小沢発言に表れた日米安保体制の黄昏 (2009年03月02日)
「米国の極東でのプレゼンス(存在)は米海軍第7艦隊で十分」という小沢代表の「正直な」発言が、何よりも民主党自身を当惑させている。 【858】
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危機に際してのリーダーの資質 (2009年02月26日)
100年に一度の危機に際して、選挙によって新たに信任を得てスタートしたオバマ大統領。
一方の麻生総理は、この経済危機を幸いとばかり、代り映えのしない景気対策を次々と繰り出し、審判の日を先延ばしにすることだけに腐心していると思われている。
握手する両者の写真を見て、オバマ大統領の笑みが輝いて見えるのに対して、麻生総理のそれが卑屈に見えてしまうのは、麻生総理が完全に国民の信任を失ってしまった、およそ政治的正当性のない「名ばかり総理」だからだろう。 【971】
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オバマ大統領が麻生総理と握手してはいけない理由 (2009年02月25日)
オバマ大統領とにこやかに談笑する間も、支持率が見るも無残に下がり続け、今や、ポスト麻生が公然の関心事になる中、同じ「過ち」を繰り返さないためにも、今一度「総理の品格」について考えてみる必要がある。
そのためには、麻生総理に何が欠けていたのかをきちんと検証する必要があるが、その際、忘れてならないのは、今は引退された野中氏の麻生批判だろう。 【1102】
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酔いどれ会見でG7関係者を救った中川大臣 (2009年02月18日)
酒癖で数々の「武勇伝」を誇る中川大臣が、国民の期待にたがうことなく、やはり国際舞台でも見せてくれた。
何一つみるべき成果もないG7で、「噛み合った」会見をされたら何も報道するネタがなくて困っていたはずのところ、「酔いどれ会見」で各国メディアに手土産をあげた中川大臣にそっと心の中で感謝する報道関係者は多い(はずだ)。 【1030】
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国際標準の役員報酬が生んだ金融恐慌の影の濃さ (2009年02月16日)
アメリカでも公的資金による金融機関のてこ入れが行われようとする中、法外に高い経営者の給与が問題となっており、オバマ大統領はそれに制限を加えようとしている。
日本の宝くじの一等賞金がみすぼらしく見えるほどの桁外れの給与は、これまではアメリカンドリームの象徴だったが、今では世界に害悪をもたらすアメリカ型資本主義の元凶とされ、アメリカン・ナイトメア(アメリカの悪夢)と批判されている。
【1326】
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政治の劇場主義が生み出すネットいなご・ねとうよ (2009年02月10日)
日本では、女子高生コンクリ詰め事件の犯人だと中傷した人たちが逮捕され、お隣の韓国では、あまりにも的確に経済を予測「し過ぎる」ミネルバが逮捕された。
政権に不都合な書込みをするのは怪しからんと権力で抑える韓国のやり方よりはマシかもしれないが、所詮ネットの書込みごときで天下のケーサツが出てくるとは大人気ないという人もいる。 【1323】
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かんぽの宿を叩き売らなければならない本当の理由 (2009年02月04日)
毎年赤字を50億円垂れ流し続ける「かんぽの宿」事業をオリックスに109億円で一括譲渡する案が、鳩山大臣の「横槍」で頓挫している。
取得価額が2,400億円というのに、フタを開けてみれば、オリックスへの売却価格は109億円という。
印刷ミスかと思えるような値段での叩き売りに怒りをぶちまける鳩山大臣の行動はわかりやすいが、ぶつける相手を間違った怒りは、ただの八つ当たりにしか見えない。 【1377】
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「変革」という偽装レッテルを貼った保護主義の亡霊 (2009年02月02日)
オバマ新大統領に続けとばかり、チェンジ!を合言葉に掲げる政治家が増えたと思ったら、政府の審議会で構造改革の旗を振りまくっていた経済学者も「転向」したらしい。
責任はないが発言権だけはある「有識者」が、構造改革といっては本を売り、今度はそれが間違っていたといっては本を売る陰で、そんな気まぐれに翻弄される人たちの苦労は、出口さえも見えない。 【917】
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アメリカ大統領と日本の総理にみる「調理方法」の違い (2009年01月23日)
「チェンジ」を繰り返した候補者が、本物の大統領となって最初に国民に求めたのは「責任」だった。
大統領の仕事始めが、国民の耳に痛い話から始まるのは、アメリカの伝統かもしれない。 【688】
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リストラ計画に抵抗しずらい参議院の辛い事情 (2009年01月19日)
野党に過半数を抑えられた参議院にことごとく行く手を阻まれることに業を煮やした自民党が、国会を一院制にすることを公約にするという。
その動機の不純さが誰の目にも明らかなときにこの話を持ち出すというのは、むしろこの話を完全につぶしてしまいたいという参議院側の高等戦術なのかと勘繰ってしまう。 【1232】
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国会内での実力行使の違いに見る民主主義の成熟度 (2009年01月16日)
テロとの戦いで党内が割れたイギリス労働党が、今度はヒースロー空港拡張で揉めている。
与党労働党の方針に反対した、これまた与党労働党の議員が、国会内で「不適切な行為」をしたため、5日間の議員職務停止処分を受けた。 【940】
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ネット社会で漂流する新聞 (2009年01月14日)
1月8日付け朝日新聞が、「民意とは何か」という特集で3人の識者の見解を掲載していた。
それぞれの立場から書かれた主張は、それぞれのバックグラウンドを色濃く反映したものでとても面白いが、中でもジャーナリストの鳥越俊太郎氏の説が、メディアの役割に関する旧タイプのメディア人の認識を披歴していて、面白い。 【677】
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人民日報が「さりげなく」報道するダライラマの過去 (2009年01月11日)
中国のインターネット検索は中国共産党によって「有害」な情報がフィルタリングされていて、特定のキーワードでは検索できなくなっている。
そんなキーワードの一つが「ダライ・ラマ14世」だ。
ところが、人民日報のサイトだと、しっかり検索できるところが、いかにも中国共産党だ。
【951】
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天下の愚策を懲りずに繰り返す公明党の与党としての説明責任 (2009年01月08日)
「尻尾が犬を振る」状況の自公連立政権で、半ば恫喝とでも言うべき公明党の強い「意志」で、定額給付金がばらまかれようとしている。
そして、喜んでもらえると思った国民からは、すこぶる評判が悪い。 【930】
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宗教音楽のような日本の平和メッセージ (2009年01月06日)
選ばれた7人しか参加することができない平和7人委員会という人たちが、イスラエルのガザ侵攻に関して、一刻も早い攻撃停止と停戦を緊急アピールしたという。
イスラエルに武力攻撃の即刻停止を求めるならば、なぜ、そのはるか前からハマスが行ってきた、イスラエル領内に向けての、しかも民間人をターゲットにしたロケット弾の発射の即刻、かつ完全な停止を、この軍事行動の前に求めなかったのだろうか。 【969】
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