時の記憶

時代の記憶として残したいニュースの勝手な論評です。


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 メインストリームのニュースから少し外れたところにこそ、えてして時代の真実が隠されています…などと、たいそうなことを言うつもりはありません。
 でも、ちょっとしたニュースに何を感じ、何を考えたかを残すことで、自分の人生の軌跡みたいなものを残せないかな~と感じています。
 なので、私小説的な時事論評として読んでいただければと思います。
 もちろん、感想は下の「作者にメール」でお寄せください。
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    解体は再建のはじまり (2009年07月16日)
     自民丸の船底に大穴が空いているのに、船頭の漕ぎ方が悪いとナンクセをつけて、また船頭をクビにしようとしている。
     その滑稽な様は、まるでチャップリンの映画のようで、楽しませてくれる。
     浸水した海水が喉元に達すれば、さすがに何が沈没の原因なのか悟るのかもしれないが、もちろんその時はもう手遅れだ。
     「これまでの」自民党支持者がウンザリするのは、こういう自民党の「学べない」体質なのだろう。 【1079】
    「いまさら解散」の予告の次に来る各党マニフェストの見比べ方 (2009年07月15日)
     最近は、テレビ番組のように衆議院解散まで予告されるようになったのかと驚かされるが、死んだ人間の首を絞めるような解散を、そもそも「自ら解散」とよべるのだろうか。 ただ、投票率を少しでも低くして自公に有利になるようにと、憲法が規定する40日という制限を目いっぱい使って夏休み最後の日曜日を投票日にするあたりに、麻生総理の(猿)知恵の使い方が現れていて、国民も安く見られたものだなーと、ちょっとムッとしているのは、私だけではないだろう。
     それよりも、待ちに待った放映がやっと予告された特別番組が、国民の期待どおり内容の濃いものになるように、各党は速やかにマニフェストを明らかにし、国民の前で開かれた政策議論を開始すべきだ。 【1135】
    絶対作らせないと息巻いた道路を無理やり作らせる評論家副知事 (2009年07月14日)
     賢い支出(wise spending)のキャッチフレーズとは正反対の愚かな支出(stupid spending)のカタログのような経済危機対策。117億円を投じて建設される国立マンガ喫茶こと国立メディア芸術総合センターはその象徴とも言うべきものだが、その130倍もの値段の東京外環道の建設にゴーサインが出た。
     しかも、その建設をゴリ押ししたのが、「道路の権力」という本を書き、道路公団民営化推進委員会で、これ以上高速道路は1ミリも作らせないぞと体をはっていた猪瀬直樹氏が副知事をつとめる東京都だというのだから、その見事なご都合主義に、これまで声援を送った多くの人が唖然としている。 【1012】
    GMのセールスマンの気持ちがわかる自民党候補 (2009年07月13日)
    都議選が「想定どおりに」自民の惨敗に終わり、次の焦点は解散総選挙の時期と、自民党が選挙の「顔」をすげ替えるのかどうかに世間の関心の焦点が移ったようだ。 【1053】
    外交のプロが説く日米の夫唱婦随 (2009年07月01日)
     長年その存在を疑われてきた、米軍による日本への核持込みに関する密約について、村田良平・元外務次官が白状した。
     歴代の外務大臣には「だいたい」伝えたが、バタバタして話せなかったこともあるし、大臣から総理に話がいったかどうかまでは知らないという。
     持込み料を免れるために飲み屋に黙って持ち込んだ酒がバレてしまったかのように、「そんな瑣末なことにいちいち目くじらをたてるなよ」とでも言いたげなこの日本外交の元責任者は、「外交のプロ」に共通する思考様式を代表しているのだろう。 【1287】
    検察の中の世代間対立 (2009年06月26日)
     検察OBの間でも評価が分かれる民主党の小沢元代表の秘書逮捕。
     中央公論7月号が「東京地検特捜部は正しかったのか」と題して、両方の立場を代表する二人の検察OBの対談を掲載している。
     検察トップの座が約束されていた堀田氏の迫力に、郷原さんが気圧され、貫禄負けしているようで気の毒だが、見かけ上の形勢の悪さにかかわらず、郷原氏の主張には、新しい社会の中で検察捜査がどうあるべきかという重要な論点を提起しているようだ。 【1181】
    民主党マニフェストの方程式の解法 (2009年06月23日)
     6月20日の読売オンラインによれば、民主党が次の総選挙向けのマニフェストの骨格を決めたという。
     消費税は上げない、公共サービスの無料化は進める、世帯に支給する手当は厚くする、家計所得を2割増する・・・。
     もちろんできればそれにこしたことはないが、これらを同時に実現する「解」など存在するのだろうか。
     多くの国民が、この民主党マニフェストの方程式が、結局のところ「解けない方程式」だったと証明されることになるのではないかと心配し始めている。 【2307】
    麻生・鳩山戦(第2回)の判定結果 (2009年06月18日)
     昨日(6月17日)、鳩山代表になっての党首討論の第2回目が行われた。
     内弁慶の元代表が交代させられて、議会での討論が活性化されたのを見るのは、「ああ、日本も議会政治の国だったのだ。」と実感させられる思いだ。
     さて、国会論戦のメインイベント、第2回目の判定結果はどうだっただろうか。 【1081】
    いまだ後進国の域を出ない「口きき」政治の蔓延 (2009年06月16日)
    「働く女性の星」のはずだった厚生労働省の女性キャリア局長が大阪地検に逮捕された。
     この事件から浮かび上がってくるのは、議員の「怖さ」を背景に役所に圧力を掛ける「口きき」文化が、行政の隅々に蔓延しているということだ。
     これまでは政権与党の議員が中心だっただろうが、政権交替が現実化すれば、与野党を問わず議員であれば「影響力」を行使することができるようになってしまうだろう。 【1061】
    官僚内閣打破のための菅試案の出来ばえ (2009年06月16日)
    中央公論7月号に民主党の菅・代表代行が、「民主党政権のめざす国のかたち」と題して、今度の政権構想の要となる官僚主導政治打破の処方箋を公開している。
    今、霞が関で最も読まれているであろう記事の出来栄えは、果たしてどうであろうか。 【811】
    政治における正義と信念 (2009年06月14日)
     鳩山総務大臣が、今の政治には正義が通らないと嘆き、自らの政治信念を曲げることはできないと言って辞任した。
     政治における正義と信念。
     鳩山大臣の辞任に際して、もう一度きちんと考えてみる必要があるだろう。 【1151】
    民主党が官僚を「掌握」する方法 (2009年06月11日)
     民主党の菅・代表代行が、政権獲得後に官僚を掌握するための「術」を学ぶために英国視察を行い、11日に帰国するという。
    「3分で相手の心をつかむ方法」みたいなセールスマン向けのハウツー本に書かれているようなことを期待して行ったわけではないだろうが、そんなアンチョコな「術」などではなく、議会政治の長い試行錯誤の中から生まれ、与野党ともに尊重するルールの重みに学んでほしいものだ。 【1053】
    政策の「使い捨て化」を促進する幼稚な二大政党国家 (2009年06月09日)
     毎日新聞(6月9日)によれば、民主党は国民新党との間で郵政民営化の見直しで合意したという。
     郵政民営化で自民党が大勝した4年後に、今度は郵政民営化の巻戻しを掲げる国民新党の力を借りて、民主党が政権獲得を目指している。
     二大政党制とは、政策のシーソーゲームという不毛をもたらすだけのものになってしまうのだろうか。 【922】
    自らのビジョンのなさを「官僚主導」という言葉でごまかす政治の貧困 (2009年06月09日)
     公務員叩き、日本郵政の西川叩きと、悪役をしたて上げ、それをスカッと叩いてみせて正義の味方を気取り、庶民の喝采を浴びるという、力道山型の政治モデルがはびこっている。
     今の政治家は、適当に叩けるネタを探すことで票を獲得するという、安易で不毛な政治モデルにはまり込んでしまったようだ。
     今度の政権選択選挙における数少ない対立軸である「官僚主導政治の打破」が、その延長でしかないようであれば、日本の将来は暗い。 【953】
    足利事件が濃くする裁判員制度の暗雲 (2009年06月05日)
     裁判員制度スタートに向けて数年にわたって続いたお祭り騒ぎに、足利事件がたった一晩で冷や水を浴びせることになった。
     膨大な税金と国民の大きな負担が必要な割には、いったい何のために必要なのかさっぱり理解されていない裁判員制度だが、問題点だけは日増しに明らかになりつつある。
     過去にも、理念先行で陪審員制度が始められたことがあったが、結局のところまったく社会に根付かずに忘れ去られてしまった。
     裁判員制度も、この歴史を繰り返すだけで終わる予感、いや、そうなるべきだという確信を多くの人が持ち始めている。 【917】
    二大政党制で進む新聞のスポーツ新聞化 (2009年05月28日)
     社主が自民党のパトロンをきどり、公然と政治フィクサー業にいそしむ読売新聞と、民主党による政権交代をペンで後押しする朝日新聞。
     発行部数の減少傾向に歯止めがかからない中で、二大政党制に合わせて読者の囲い込みを図っているのかどうかは知らないが、新聞の報道機関としての使命とは何かを、もう一度きちんと考えるべきかもしれない。 【1066】
    予習不足で臨んだ鳩山代表の就職面接の結果(党首討論) (2009年05月27日)
     党首討論とマスコミから逃げ回っていた小沢代表が代表代行に「降格」され、今度は血統書付きの世襲議員である鳩山代表となってはじめての党首討論が行われた。
     激しいヤジに度々さえぎられるほどの「盛り上がり」を見せた「熱い」党首討論だったが、そのボルテージの高さに比して、議論の内容は、「愛」はあっても「生活力」の伴わないヤサ男のイメージを払拭するものではなかったようだ。 【1087】
    民主党流の「空気の読み方」の危うさ (2009年05月27日)
    「かんぽの宿」問題以来、鳩山(三文)劇場の悪役に仕立て上げられた日本郵政の西川社長と、自称・主役の鳩山大臣が、5月26日の参議院・予算委員会で直接顔を合わせた。
     といっても、鳩山大臣が呼びつけたわけではなく、民主党の富岡由紀夫議員(群馬県)の質問への答弁に立つためだったが、二人の答弁振り、そして富岡議員の質問振りも、それぞれ対照的で興味深いものだった。 【736】
    本当に更迭が必要なのは誰なのだろうか (2009年05月20日)
    特捜のがさ入れかと間違うほどの書類を出させたわりには、未だに何も出てこないかんぽの宿問題で、まるで西川社長が犯罪者であるかのような騒ぎ方をしているのに、旧郵政省以来、公然の秘密となっていた割引郵便の不正利用で地検が強制捜査しているのに、何もせずにじっとしている。
     あげくの果ては、この問題が官側の負の遺産であるにもかかわらず、その責任を民からやってきた西川社長に押し付けて、西川社長の更迭を画策している。
     国民の側から見れば、本当に更迭が必要なのは、更迭をちらつかせている鳩山大臣の方ではないのかと思えてしかたがない。 【860】
    旧式の小沢エンジンの暴発炎上で沈没する民主丸 (2009年05月14日)
     来るべき政権選択選挙に向けた党のあり方を問う民主党代表選は、13日に岡田、鳩山両氏が出馬表明し、なんと驚くべきことに16日に投票を行うという。告示から数えれば、告示して即日投票するとのことだ。
     いまどき、中学校の生徒会長選挙でも、自らの学校はどうあるべきか、生徒会はどういう活動をすべきかということについて意見を戦わせる。
     実質的に見ても中2日しかない民主党代表選は、中学校の生徒会長選挙にも劣る中身だ。 【719】