一億人の白痴に二度敗北した菅総理のイライラ (2010年07月14日)
民主党の副代表のとき、小泉総理が仕掛けた郵政選挙で大敗して、「一億総白痴化になってますよ」とテレビで叫び[2]、世間の失笑を買った菅総理は、今回の選挙結果を前に、まったく同じ言葉が喉元までこみ上げていたことだろう。
一度ならずも二度までも、菅氏はなぜ一億人の白痴に完敗してしまったのだろうか。 【87】
|
「もらえる者」と「もらえない者」に差別化される国民のうっ憤 (2010年06月18日)
今一つ盛り上がりに欠ける参議院選挙に向けて、民主党がマニフェストを発表した。
中でも注目は、子ども手当と消費税増税。
この二つを併せ読むことで見えてくる民主党政権の今後とは? 【125】
|
総理の大量消費によっても癒されない渇き (2010年06月08日)
安倍、福田、麻生という、国民が選んでもいない総理がほぼ一年の間総理を務めることができたのに、熱狂的な拍手喝采によって国民から選択された鳩山首相が、わずか8か月で政権を投げ出した。
そして今週、菅内閣がスタートした。
海外のメディアは、表向きでは 使い捨てのような政治家しかいない日本の有権者を気の毒がるが、裏では「どうせ、桜のように毎年咲いてはすぐ散るのだろう。」とか、「サミットでは、日本の首相だけは名札を付けさせるべきだ。名前を憶えたと思ったら、すぐいなくなるからね。」と、陰口を叩いて楽しんでいる。
この屈辱から、日本人は何かを学ぶことができるのだろうか。 【151】
|
内なるゴジラに破壊された銀座のシンボル (2010年05月22日)
四月の終わりに、世界のセイコーの役員室でちょっとした政変があった。
多くの人は、「あー、また同族企業のお家騒動か。」と飽き飽きした表情で、たいして気にも留めなかったかもしれないが、この事件は、日本の名門企業に潜む大きな陥穽の存在を人々に知らしめるものでもあった。
日本の誇りだったはずのセイコーが、今や日本の恥となってしまった背景には、何があったのだろうか。 【752】
|
へんくつ婆さんが首相に問う政治の責任 (2010年05月12日)
大真面目の本人たちの意図にもかかわらず、抱腹絶倒の喜劇を生み出し続けるイギリスが、またしても世界を大笑いさせてくれた。
暗い話ばかりが続く中で、「偏屈女(bigoted woman)事件」として、イギリス議会政治の歴史に名を留めることになろう今回の事件に、久しぶりに大笑いをした人も多かっただろう。
この事件で、時の総理から偏屈女と名指しされたジリアン・ダフィーは、今や一躍注目の人だ。
今にも雷を落されそうで、対面する人が思わす恐怖を抱かずにはいられない(笑)世紀の「へんくつ婆さん」が、生放送のテレビの前で引き起こしたこの事件は、日本の政治を考える上でも重要な示唆を与えてくれるものだ。 【237】
|
ギリシア危機に見る日本の行く末 (2010年04月15日)
放漫財政の結果、積み上がった借金の返済に窮しているギリシアの救済策が、先週の木曜日に合意された。
来月までに返済が迫っている115億ユーロ(約1.5兆円)の工面ができなければ、デフォルト(返済不能)という、ユーロ始まって以来の一大事となる恐れがあった。
それでなくてもリーマンショック後の経済運営や金融政策で頭の痛い各国にとってまさに悪夢のような事態は、とりあえず短期的には回避されそうだが、事はそれほど簡単な話ではない。
このギリシア危機は、ギリシアの15倍もの借金に押しつぶされそうになっている日本にとっては、決して対岸の火事ではない。
明日のわが身を想像するための貴重な事例として、私たちはそこからどんな教訓を学ぶべきなのだろうか。 【1442】
|
ネットのフリー経済がもたらすビジネスの困惑 (2010年03月20日)
「フリー」というタイトルの本が注目を浴びている。
著者は、「ロングテール」というウェッブ経済の基本用語を生み出したクリス・アンダーソン。
その彼が「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」と言い切るのだから穏やかではない。
ネットで儲けようとする人たちや、ネットが自分のビジネスを脅かすと考えている人たちが、今、この本を貪るように読んでいる。
さて、政治と政策に携わる人たちは、そこから何を学ぶべきなのだろうか。 【347】
|
歴史的に不毛な選択を国民に迫る政治の混迷 (2010年03月18日)
鳩山政権が誕生して半年。
「もう半年がたってしまったのか」と焦る人と、「まだ半年なのか」と天を仰ぐ人。
両者に共通するのは、半年たった今、この政権がほとんど見るべき成果を挙げられない一方で、前政権がさまざまな問題を抱えながらも培ってきた成果を、見るも無残に毀損しつつあるという思いだ。
そんな中で、あえて国民に選択を迫るこの夏の参議院選挙は、歴史的に不毛な選挙として人々の記憶に残るかもしれない。 【312】
|
基地問題にみるアメリカの永遠の占領政策 (2010年02月23日)
昨年11月、日本を訪問したオバマ大統領は、ゆるぎない日米同盟が米国のアジア・太平洋外交の基本だと述べた。
それはとりもなおさず、歴代の大統領も繰り返してきた言葉でもある。
多くの日本人はその言葉を聞くたびにほっとする安心感を感じる一方で、「ほんとか?」という、そこはかとない疑念が頭の片隅をよぎる。
その疑念がどこから来るかといえば、アメリカは口ではさも対等な同盟国のように日本のことを言っているが、本心では自国の利益のための「盾」くらいにしか思っていないのではないか、という疑念である。
2月17日付け朝日新聞が掲載したライシャワー駐日大使の懐刀として活躍したジョージ・パッカード氏のインタビューは、そんな疑念が、決して根拠のないものではないということを明らかにしている。 【378】
|
だらしない国家観が阻む永住外国人の参政権 (2010年01月29日)
これまで進めてきたことを止めたり、廃止したりするだけが「政策」であるかのような民主党が、「推進する」と言える数少ない政策の一つが、「永住外国人への地方参政権の付与」だ。
そして、皮肉なことに、それは日本国民が最も激しいアレルギーを起こす政策でもある。
その推進派の理論的支柱とされてきた長尾一紘・中央大学教授が自説を撤回し、「反省」していると産経新聞が報じた(1月29日付け)。
長尾教授の「法律の文献だけで問題を考えたのは失敗だった。」という驚くべき反省の弁に対し、「おいおい、大学の先生というのは、どこまで脳天気な世間知らずなんだ?」と多くの人が呆れている。
これに対し、1月27日付け朝日新聞が「私の『日韓』」と題して掲載した中曽根・元首相と金泳三・元大統領のインタビューは、意外、かつ、興味深いものだった。 【640】
|
民主主義の最後の免疫力 (2010年01月20日)
権力を権力とも思わない特捜検事たちを、2.26事件を引き起こした青年将校たちと重ねて見る人は多い、
娘を売らなければ一家が餓死するような農村の窮状にもかかわらず、カネまみれの政治に明け暮れる政治家に銃口を向けた青年将校たちに対して、表向きは「無茶はいかんよ、きみ」と言いながら、本心では「よくやった。あんな腐敗した連中、みんなやっちまえ」と思っていた人も多かったに違いない。
ましてや、今回の強制捜査は、「話せばわかる」と言って制する総理に銃弾を撃ち込むのではなく、あくまで捜査権の行使という法の執行なのだから、正々堂々と、決然かつ毅然とやればよい。
法の前にはカネも権力もないのだということを、三たび特捜検事たちが私たちに示してくれることをほとんどの国民が期待していることを、世論調査は示している。
むしろ、多くの国民が心配しているのは、「戦ってください」という総理、「指揮権は存在する」と指揮権を臆面もなくちらつかせる法務大臣、「小沢幹事長の報道をするときはニュースソースを明らかにすべきだ」と言う総務大臣をはじめとして、法治国家を預かっていることを忘れたかのような民主党議員の「口撃」に屈して、捜査の手が緩むことだ。
野党は、そのことを徹底的にチェックすべきだろう。
【614】
|
ものわかりのいい大臣が許す組織のタガの緩み (2010年01月14日)
はなから喧嘩腰で乗り込んだ他の大臣と違い、よき理解者として官僚に臨む原口総務大臣。
今年の新年の挨拶でも、造詣の深いカウンセリングの分野の概念である「アティテューディナル・ヒーリング」を持ち出し、「人は、接し方一つで変わるものです」と職員に訓示していた。
「役人なんて、みんな馬鹿なんですよ。」と記者会見で公言しながら、就任早々、為替相場の水準について軽口を叩き、その軽薄ぶりと自らの職責に関する無知を内外に晒け出した「どこかの財務大臣」と一線を画しているのだろう。
ところが、世の中、そう一筋縄ではいかないと原口大臣に思わせるような出来事が、お膝元の総務省でたて続けに起きた。 【645】
|
デフレ経済の出口 (2010年01月04日)
同志社大学の浜教授が各誌でデフレ経済に対する「口撃」を強めている。
いわく、「ユニクロ型の安売りが国を滅ぼす」(文芸春秋・新年号)、「安売り競争が自分の首を絞めている、共存共栄探るべき時」(朝日新聞・1月4日)、という具合だ。。
もともと三菱総研でエコノミストを長くつとめてきた彼女なので、日本の産業界の悲鳴を代弁している面もあるのだろうが、安売りを非難する口調の明快さとは裏腹に、「じゃあ、何をどうしたらいいのか」という処方箋の方はすこぶる歯切れが悪い。
そのこと自体が、このデフレの原因の根の深さ、そしてそこから脱却することの難しさをあらためて人々に思い知らせているようだ。 【644】
|
日米密約文書調査が生んだ思わぬ成果 (2009年12月24日)
自民党政権の病巣を暴き、民主党政権の清明さを印象付けようという狙いで始められた日米間の密約文書探しに大きな進展があったことを、23日付け読売新聞が報じた。
沖縄返還交渉をめぐる核の持込み際して、当時の佐藤首相がニクソン大統領と交わした文書を、元通産大臣の次男が保管していたものだ。
呆れたことに、文書を発見した遺族が外務省関係者に外交資料館での保管を申し出たが、「公文書ではない」という理由で断られたという。
自民党閣僚も外務省もあることをよく知っていた文書をしゃーしゃーと「知らぬ存ぜぬ」で通した「不透明さ」は民主党の狙いどおりだったが、出てきた文書そのものは、宰相の器の違いを見せつける「不都合」なものだった。 【686】
|
ママ丸抱えの『超高級ニート』総理が危うくする日本の国益 (2009年12月21日)
猛烈な寒波の中で温暖化を議論するというシュールな状況の中で開催されたCOP15。
そもそも何かを合意したのか、合意したとしたらいったい何について合意したのかさえはっきりしないような「文書らしきもの」を残して、COP15が終わった。
会議前は、コペンハーゲン(Copenhagen)を希望の町(Hopenhagen)ともじっていたが、今や、寒風の中、人魚の像が寒々しい、世界の無力感を象徴する町になってしまった。
主催国デンマークの政府内のゴタゴタを反映した会議運営のだらしなさに乗じ、フランスのサルコジ大統領が「怒りの」リーダーシップを発揮して注目を浴びていた。
おかげで、会議崩壊の寸前のところで、とにもかくにも「わけのわからないことが書いてある紙」だけは取りまとめることができた。
世界を仕切っているのはこの俺様なんだよとマジで思っているフランス外交の面目躍如というところだろう。
それにひきかえ、既に世界一の省エネ水準を達成しているにもかかわらず1990年比25%減という「正気とは思えない」数値目標を出した上に、27か国で構成されるEUを上回る金額の貢献をするという破格の申し出をした日本のリーダーシップが光ることはなかった。
国益をあっさりと犠牲にしてイイカッコをしようとした鳩山首相によって、日本は何を得たのだろうか。 【815】
|
民主党政権の終わりの始まり (2009年12月16日)
民主党政権が始まって100日が経とうとし、そろそろ「始まりの終わり」かと思ったら、普天間問題や中国の副主席の会見問題やらで国民を唖然とさせ、早くも「終わりの始まり」に突入してしまったようだ。
そして、今回の「終わり」のキーパーソンは、またしてもあの人だった。 【705】
|
民主党政権の最初の100日が残したもの (2009年12月14日)
間もなく戦後初の本格的な政権交代と言われた民主党政権となって3か月が経過する。
国民の新政権への評価は最初の100日が勝負と言われるが、まさにその期間が過ぎることになる。
この100日を振り返りながら、民主党政権の今後に思いを馳せてみることにしよう。 【720】
|
女房に逃げられた自民党のその後 (2009年12月03日)
12月2日の夜、帝国ホテルで、自民党の野田聖子議員の励ます会があった。
野党転落後なので、果たして帝国ホテルの富士の間が「ちゃんと」人で埋まるのだろうかと心配した向きも多かっただろう。
実際、壇上に立った自民党重鎮のあいさつには往時の勢いはなく、本来なら励まされるはずの野田聖子議員から逆に、「野党に転落したからって、いつまでもしょぼくれていてはダメでしょうが。女なんてね、生まれたときから野党のなのよ!」と励まされる始末だった。
野田聖子議員の政治資金パーティーから垣間見えたものとは、一体何だったのだろうか。 【682】
|
事業仕分けが見せつけた国家の迷走 (2009年11月18日)
政府の審議会といえば、そこら辺の睡眠薬よりもはるかに催眠効果の強いものばかりだが、この行政刷新会議の事業仕分けほど、見ていて面白い会議はなかった。
下らない上につまらないという二重苦のような民放番組の代わりに、ゴールデンタイムで放送すべきかもしれない。
さて、その稀に見る「面白さ」に見合うだけの成果を、この事業仕分けは上げることができたのだろうか。 【939】
|
臨時国会で見えてきた鳩山政権の放物線 (2009年11月11日)
臨時国会は、代表質問に続き、衆・参の予算委員会で、連立政権の今後を占う議論が行われた。
とりわけ、民主党の「最初の2か月」の成果をめぐっては、与野党で熱い舌戦が繰り広げられた。
果たして、その成果はどうだったのだろうか。 【802】
|