いまだ後進国の域を出ない「口きき」政治の蔓延 (2009年06月16日)
「働く女性の星」のはずだった厚生労働省の女性キャリア局長が大阪地検に逮捕された。
この事件から浮かび上がってくるのは、議員の「怖さ」を背景に役所に圧力を掛ける「口きき」文化が、行政の隅々に蔓延しているということだ。
これまでは政権与党の議員が中心だっただろうが、政権交替が現実化すれば、与野党を問わず議員であれば「影響力」を行使することができるようになってしまうだろう。 【687】
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官僚内閣打破のための菅試案の出来ばえ (2009年06月16日)
中央公論7月号に民主党の菅・代表代行が、「民主党政権のめざす国のかたち」と題して、今度の政権構想の要となる官僚主導政治打破の処方箋を公開している。
今、霞が関で最も読まれているであろう記事の出来栄えは、果たしてどうであろうか。 【602】
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政治における正義と信念 (2009年06月14日)
鳩山総務大臣が、今の政治には正義が通らないと嘆き、自らの政治信念を曲げることはできないと言って辞任した。
政治における正義と信念。
鳩山大臣の辞任に際して、もう一度きちんと考えてみる必要があるだろう。 【857】
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民主党が官僚を「掌握」する方法 (2009年06月11日)
民主党の菅・代表代行が、政権獲得後に官僚を掌握するための「術」を学ぶために英国視察を行い、11日に帰国するという。
「3分で相手の心をつかむ方法」みたいなセールスマン向けのハウツー本に書かれているようなことを期待して行ったわけではないだろうが、そんなアンチョコな「術」などではなく、議会政治の長い試行錯誤の中から生まれ、与野党ともに尊重するルールの重みに学んでほしいものだ。 【837】
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政策の「使い捨て化」を促進する幼稚な二大政党国家 (2009年06月09日)
毎日新聞(6月9日)によれば、民主党は国民新党との間で郵政民営化の見直しで合意したという。
郵政民営化で自民党が大勝した4年後に、今度は郵政民営化の巻戻しを掲げる国民新党の力を借りて、民主党が政権獲得を目指している。
二大政党制とは、政策のシーソーゲームという不毛をもたらすだけのものになってしまうのだろうか。 【655】
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自らのビジョンのなさを「官僚主導」という言葉でごまかす政治の貧困 (2009年06月09日)
公務員叩き、日本郵政の西川叩きと、悪役をしたて上げ、それをスカッと叩いてみせて正義の味方を気取り、庶民の喝采を浴びるという、力道山型の政治モデルがはびこっている。
今の政治家は、適当に叩けるネタを探すことで票を獲得するという、安易で不毛な政治モデルにはまり込んでしまったようだ。
今度の政権選択選挙における数少ない対立軸である「官僚主導政治の打破」が、その延長でしかないようであれば、日本の将来は暗い。 【692】
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足利事件が濃くする裁判員制度の暗雲 (2009年06月05日)
裁判員制度スタートに向けて数年にわたって続いたお祭り騒ぎに、足利事件がたった一晩で冷や水を浴びせることになった。
膨大な税金と国民の大きな負担が必要な割には、いったい何のために必要なのかさっぱり理解されていない裁判員制度だが、問題点だけは日増しに明らかになりつつある。
過去にも、理念先行で陪審員制度が始められたことがあったが、結局のところまったく社会に根付かずに忘れ去られてしまった。
裁判員制度も、この歴史を繰り返すだけで終わる予感、いや、そうなるべきだという確信を多くの人が持ち始めている。 【705】
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二大政党制で進む新聞のスポーツ新聞化 (2009年05月28日)
社主が自民党のパトロンをきどり、公然と政治フィクサー業にいそしむ読売新聞と、民主党による政権交代をペンで後押しする朝日新聞。
発行部数の減少傾向に歯止めがかからない中で、二大政党制に合わせて読者の囲い込みを図っているのかどうかは知らないが、新聞の報道機関としての使命とは何かを、もう一度きちんと考えるべきかもしれない。 【827】
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予習不足で臨んだ鳩山代表の就職面接の結果(党首討論) (2009年05月27日)
党首討論とマスコミから逃げ回っていた小沢代表が代表代行に「降格」され、今度は血統書付きの世襲議員である鳩山代表となってはじめての党首討論が行われた。
激しいヤジに度々さえぎられるほどの「盛り上がり」を見せた「熱い」党首討論だったが、そのボルテージの高さに比して、議論の内容は、「愛」はあっても「生活力」の伴わないヤサ男のイメージを払拭するものではなかったようだ。 【844】
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民主党流の「空気の読み方」の危うさ (2009年05月27日)
「かんぽの宿」問題以来、鳩山(三文)劇場の悪役に仕立て上げられた日本郵政の西川社長と、自称・主役の鳩山大臣が、5月26日の参議院・予算委員会で直接顔を合わせた。
といっても、鳩山大臣が呼びつけたわけではなく、民主党の富岡由紀夫議員(群馬県)の質問への答弁に立つためだったが、二人の答弁振り、そして富岡議員の質問振りも、それぞれ対照的で興味深いものだった。 【549】
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本当に更迭が必要なのは誰なのだろうか (2009年05月20日)
特捜のがさ入れかと間違うほどの書類を出させたわりには、未だに何も出てこないかんぽの宿問題で、まるで西川社長が犯罪者であるかのような騒ぎ方をしているのに、旧郵政省以来、公然の秘密となっていた割引郵便の不正利用で地検が強制捜査しているのに、何もせずにじっとしている。
あげくの果ては、この問題が官側の負の遺産であるにもかかわらず、その責任を民からやってきた西川社長に押し付けて、西川社長の更迭を画策している。
国民の側から見れば、本当に更迭が必要なのは、更迭をちらつかせている鳩山大臣の方ではないのかと思えてしかたがない。 【668】
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旧式の小沢エンジンの暴発炎上で沈没する民主丸 (2009年05月14日)
来るべき政権選択選挙に向けた党のあり方を問う民主党代表選は、13日に岡田、鳩山両氏が出馬表明し、なんと驚くべきことに16日に投票を行うという。告示から数えれば、告示して即日投票するとのことだ。
いまどき、中学校の生徒会長選挙でも、自らの学校はどうあるべきか、生徒会はどういう活動をすべきかということについて意見を戦わせる。
実質的に見ても中2日しかない民主党代表選は、中学校の生徒会長選挙にも劣る中身だ。 【528】
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政治における印象派とリアリズム (2009年05月14日)
どんな美人でも三日見ると飽きると言われるが、日本の選挙の「顔」の賞味期限も似たようなものだ。
「人の良い」日本の有権者は、清新なイメージだ、安定感がある、人柄が良さそうだということで一票を投じる「印象派」が多いので、いきおい選挙の顔となる党首選びも印象の競い合いになる。
これに対して、実利しか信じない成熟した有権者は、政党が何を約束し、その実行力がどれだけあるかをきちんと見極めて投票する。
印象主義とリアリズム。近く行われる民主党の代表選、そしてその先に控える政権選択のための総選挙は、どっちの「主義」に則って行われるのだろうか。 【650】
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総選挙後の未来予想図 (2009年05月13日)
遅きに失した小沢辞任で、来るべき総選挙後の衆議院勢力分布予想が大幅に修正を余儀なくされる中、文芸春秋六月号に、遠藤浩一・拓殖大学大学院教授が「総選挙緊急予測」と題して興味深い論稿を寄せている。
結果自体は特に意表を突くものではないが、至極もっともに思える予想をきちんとした分析で提示し、さあ、どうするのかと考えさせるところに、大きな意義がある。 【677】
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政権交代病で劣化した民主党の政策力 (2009年05月12日)
麻生総理が、世界一の借金王だと自嘲した故小渕総理も顔色を失うほどの借金で、時間稼ぎのためと揶揄されている経済対策を立て続けに繰り出してきたが、さすがにもう弾がなくなり、そろそろ総選挙かとみるや、織り込み済みの路線どおり、民主党の小沢代表が辞任した。 【535】
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独立を隠れ蓑に、説明責任を果たそうとしない検察 (2009年03月13日)
小沢代表秘書逮捕に関し、検察がこそこそと捜査情報をリークしているとしか思えないような新聞記事ばかり目につく中、日本政治に関する著作の多いジェラルド・カーティス・コロンビア大教授が、3月12日付け朝日新聞で、国民に対して説明責任を果たそうとしない検察の姿勢を大いに批判している。 【789】
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小沢代表秘書の逮捕への対応で政権担当能力を試される民主党 (2009年03月04日)
なすすべもなく時間切れ負けを待つしかない自民党と、それを静かに見下ろす民主党という、まるで猪木・アリ戦のように沈滞した試合に、予想外のプレーヤーがリングに乱入し、「面白味のない」試合が、俄然、盛り上がりを見せてはじめた。
政治評論家は、「民主党にも幻滅した人々の政治離れが進むのではないか」という、つまらないコメントをしているが、総選挙の結果の不確実性が高まる中、人々の政治ショーに対する関心はむしろ高まりつつある。 【679】
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小沢発言に表れた日米安保体制の黄昏 (2009年03月02日)
「米国の極東でのプレゼンス(存在)は米海軍第7艦隊で十分」という小沢代表の「正直な」発言が、何よりも民主党自身を当惑させている。 【671】
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危機に際してのリーダーの資質 (2009年02月26日)
100年に一度の危機に際して、選挙によって新たに信任を得てスタートしたオバマ大統領。
一方の麻生総理は、この経済危機を幸いとばかり、代り映えのしない景気対策を次々と繰り出し、審判の日を先延ばしにすることだけに腐心していると思われている。
握手する両者の写真を見て、オバマ大統領の笑みが輝いて見えるのに対して、麻生総理のそれが卑屈に見えてしまうのは、麻生総理が完全に国民の信任を失ってしまった、およそ政治的正当性のない「名ばかり総理」だからだろう。 【761】
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オバマ大統領が麻生総理と握手してはいけない理由 (2009年02月25日)
オバマ大統領とにこやかに談笑する間も、支持率が見るも無残に下がり続け、今や、ポスト麻生が公然の関心事になる中、同じ「過ち」を繰り返さないためにも、今一度「総理の品格」について考えてみる必要がある。
そのためには、麻生総理に何が欠けていたのかをきちんと検証する必要があるが、その際、忘れてならないのは、今は引退された野中氏の麻生批判だろう。 【900】
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