時の記憶

時代の記憶として残したいニュースの勝手な論評です。


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 メインストリームのニュースから少し外れたところにこそ、えてして時代の真実が隠されています…などと、たいそうなことを言うつもりはありません。
 でも、ちょっとしたニュースに何を感じ、何を考えたかを残すことで、自分の人生の軌跡みたいなものを残せないかな~と感じています。
 なので、私小説的な時事論評として読んでいただければと思います。
 もちろん、感想は下の「作者にメール」でお寄せください。
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    基地問題にみるアメリカの永遠の占領政策 (2010年02月23日)
     昨年11月、日本を訪問したオバマ大統領は、ゆるぎない日米同盟が米国のアジア・太平洋外交の基本だと述べた。
     それはとりもなおさず、歴代の大統領も繰り返してきた言葉でもある。
     多くの日本人はその言葉を聞くたびにほっとする安心感を感じる一方で、「ほんとか?」という、そこはかとない疑念が頭の片隅をよぎる。
     その疑念がどこから来るかといえば、アメリカは口ではさも対等な同盟国のように日本のことを言っているが、本心では自国の利益のための「盾」くらいにしか思っていないのではないか、という疑念である。
     2月17日付け朝日新聞が掲載したライシャワー駐日大使の懐刀として活躍したジョージ・パッカード氏のインタビューは、そんな疑念が、決して根拠のないものではないということを明らかにしている。 【79】
    だらしない国家観が阻む永住外国人の参政権 (2010年01月29日)
     これまで進めてきたことを止めたり、廃止したりするだけが「政策」であるかのような民主党が、「推進する」と言える数少ない政策の一つが、「永住外国人への地方参政権の付与」だ。
     そして、皮肉なことに、それは日本国民が最も激しいアレルギーを起こす政策でもある。

     その推進派の理論的支柱とされてきた長尾一紘・中央大学教授が自説を撤回し、「反省」していると産経新聞が報じた(1月29日付け)。

     長尾教授の「法律の文献だけで問題を考えたのは失敗だった。」という驚くべき反省の弁に対し、「おいおい、大学の先生というのは、どこまで脳天気な世間知らずなんだ?」と多くの人が呆れている。

     これに対し、1月27日付け朝日新聞が「私の『日韓』」と題して掲載した中曽根・元首相と金泳三・元大統領のインタビューは、意外、かつ、興味深いものだった。 【199】
    民主主義の最後の免疫力 (2010年01月20日)
     権力を権力とも思わない特捜検事たちを、2.26事件を引き起こした青年将校たちと重ねて見る人は多い、
     娘を売らなければ一家が餓死するような農村の窮状にもかかわらず、カネまみれの政治に明け暮れる政治家に銃口を向けた青年将校たちに対して、表向きは「無茶はいかんよ、きみ」と言いながら、本心では「よくやった。あんな腐敗した連中、みんなやっちまえ」と思っていた人も多かったに違いない。

     ましてや、今回の強制捜査は、「話せばわかる」と言って制する総理に銃弾を撃ち込むのではなく、あくまで捜査権の行使という法の執行なのだから、正々堂々と、決然かつ毅然とやればよい。
     法の前にはカネも権力もないのだということを、三たび特捜検事たちが私たちに示してくれることをほとんどの国民が期待していることを、世論調査は示している。

     むしろ、多くの国民が心配しているのは、「戦ってください」という総理、「指揮権は存在する」と指揮権を臆面もなくちらつかせる法務大臣、「小沢幹事長の報道をするときはニュースソースを明らかにすべきだ」と言う総務大臣をはじめとして、法治国家を預かっていることを忘れたかのような民主党議員の「口撃」に屈して、捜査の手が緩むことだ。
     野党は、そのことを徹底的にチェックすべきだろう。
     【222】
    ものわかりのいい大臣が許す組織のタガの緩み (2010年01月14日)
     はなから喧嘩腰で乗り込んだ他の大臣と違い、よき理解者として官僚に臨む原口総務大臣。
     今年の新年の挨拶でも、造詣の深いカウンセリングの分野の概念である「アティテューディナル・ヒーリング」を持ち出し、「人は、接し方一つで変わるものです」と職員に訓示していた。

     「役人なんて、みんな馬鹿なんですよ。」と記者会見で公言しながら、就任早々、為替相場の水準について軽口を叩き、その軽薄ぶりと自らの職責に関する無知を内外に晒け出した「どこかの財務大臣」と一線を画しているのだろう。

     ところが、世の中、そう一筋縄ではいかないと原口大臣に思わせるような出来事が、お膝元の総務省でたて続けに起きた。 【260】
    デフレ経済の出口 (2010年01月04日)
     同志社大学の浜教授が各誌でデフレ経済に対する「口撃」を強めている。
     いわく、「ユニクロ型の安売りが国を滅ぼす」(文芸春秋・新年号)、「安売り競争が自分の首を絞めている、共存共栄探るべき時」(朝日新聞・1月4日)、という具合だ。。
     もともと三菱総研でエコノミストを長くつとめてきた彼女なので、日本の産業界の悲鳴を代弁している面もあるのだろうが、安売りを非難する口調の明快さとは裏腹に、「じゃあ、何をどうしたらいいのか」という処方箋の方はすこぶる歯切れが悪い。
     そのこと自体が、このデフレの原因の根の深さ、そしてそこから脱却することの難しさをあらためて人々に思い知らせているようだ。 【283】
    日米密約文書調査が生んだ思わぬ成果 (2009年12月24日)
     自民党政権の病巣を暴き、民主党政権の清明さを印象付けようという狙いで始められた日米間の密約文書探しに大きな進展があったことを、23日付け読売新聞が報じた。
     沖縄返還交渉をめぐる核の持込み際して、当時の佐藤首相がニクソン大統領と交わした文書を、元通産大臣の次男が保管していたものだ。

     呆れたことに、文書を発見した遺族が外務省関係者に外交資料館での保管を申し出たが、「公文書ではない」という理由で断られたという。
     自民党閣僚も外務省もあることをよく知っていた文書をしゃーしゃーと「知らぬ存ぜぬ」で通した「不透明さ」は民主党の狙いどおりだったが、出てきた文書そのものは、宰相の器の違いを見せつける「不都合」なものだった。 【305】
    ママ丸抱えの『超高級ニート』総理が危うくする日本の国益 (2009年12月21日)
     猛烈な寒波の中で温暖化を議論するというシュールな状況の中で開催されたCOP15。
    そもそも何かを合意したのか、合意したとしたらいったい何について合意したのかさえはっきりしないような「文書らしきもの」を残して、COP15が終わった。

     会議前は、コペンハーゲン(Copenhagen)を希望の町(Hopenhagen)ともじっていたが、今や、寒風の中、人魚の像が寒々しい、世界の無力感を象徴する町になってしまった。

     主催国デンマークの政府内のゴタゴタを反映した会議運営のだらしなさに乗じ、フランスのサルコジ大統領が「怒りの」リーダーシップを発揮して注目を浴びていた。
     おかげで、会議崩壊の寸前のところで、とにもかくにも「わけのわからないことが書いてある紙」だけは取りまとめることができた。
     世界を仕切っているのはこの俺様なんだよとマジで思っているフランス外交の面目躍如というところだろう。

     それにひきかえ、既に世界一の省エネ水準を達成しているにもかかわらず1990年比25%減という「正気とは思えない」数値目標を出した上に、27か国で構成されるEUを上回る金額の貢献をするという破格の申し出をした日本のリーダーシップが光ることはなかった。
     国益をあっさりと犠牲にしてイイカッコをしようとした鳩山首相によって、日本は何を得たのだろうか。 【430】
    民主党政権の終わりの始まり (2009年12月16日)
     民主党政権が始まって100日が経とうとし、そろそろ「始まりの終わり」かと思ったら、普天間問題や中国の副主席の会見問題やらで国民を唖然とさせ、早くも「終わりの始まり」に突入してしまったようだ。
     そして、今回の「終わり」のキーパーソンは、またしてもあの人だった。 【382】
    民主党政権の最初の100日が残したもの (2009年12月14日)
     間もなく戦後初の本格的な政権交代と言われた民主党政権となって3か月が経過する。
     国民の新政権への評価は最初の100日が勝負と言われるが、まさにその期間が過ぎることになる。
     この100日を振り返りながら、民主党政権の今後に思いを馳せてみることにしよう。 【365】
    女房に逃げられた自民党のその後 (2009年12月03日)
     12月2日の夜、帝国ホテルで、自民党の野田聖子議員の励ます会があった。
     野党転落後なので、果たして帝国ホテルの富士の間が「ちゃんと」人で埋まるのだろうかと心配した向きも多かっただろう。
     実際、壇上に立った自民党重鎮のあいさつには往時の勢いはなく、本来なら励まされるはずの野田聖子議員から逆に、「野党に転落したからって、いつまでもしょぼくれていてはダメでしょうが。女なんてね、生まれたときから野党のなのよ!」と励まされる始末だった。
     野田聖子議員の政治資金パーティーから垣間見えたものとは、一体何だったのだろうか。 【357】
    事業仕分けが見せつけた国家の迷走 (2009年11月18日)
     政府の審議会といえば、そこら辺の睡眠薬よりもはるかに催眠効果の強いものばかりだが、この行政刷新会議の事業仕分けほど、見ていて面白い会議はなかった。
     下らない上につまらないという二重苦のような民放番組の代わりに、ゴールデンタイムで放送すべきかもしれない。
     さて、その稀に見る「面白さ」に見合うだけの成果を、この事業仕分けは上げることができたのだろうか。 【540】
    臨時国会で見えてきた鳩山政権の放物線 (2009年11月11日)
     臨時国会は、代表質問に続き、衆・参の予算委員会で、連立政権の今後を占う議論が行われた。
     とりわけ、民主党の「最初の2か月」の成果をめぐっては、与野党で熱い舌戦が繰り広げられた。
     果たして、その成果はどうだったのだろうか。 【504】
    日本郵政の社長人事で垣間見える連立三党のビミョーな関係 (2009年10月22日)
    四人組を追放されて裸の王様になった西川社長の後任に、元・大蔵次官の斎藤次郎氏が決まった。
    このサプライズ人事に対し、野党・自民党やマスコミは、「日銀総裁はダメなのに、日本郵政ならどうして許されるのだ」などという「ヤボ」なことを声高に叫んでいるが、その陰で、このあまりにも見事な亀井人事に思わず「うーん」と唸る関係者は多い。 【521】
    資本主義が生み出した深い闇-アメリカの医療制度 (2009年10月15日)
    オバマ大統領が内政の最重要課題として掲げる医療保険改革で、法案が上・下院の委員会を通過した。
    まだ、先の道のりは遠いとはいえ、1912年にセオドア・ルーズベルトが国民皆保険を提案して以来、この改革がまさかこんな段階までたどり着けるとは誰も思わなかった快挙だ。
    医療保険にからむアメリカ人の深い不幸をみるにつけ、そして、それを改善することが、気が遠くなるほど難しいという状況を知るにつけ、日本人にとっては、空気よりも当たり前に思われている健康保険が、これほどまでに有難いものだったのかと、つくづく思い知らされる。
    わが国でも、健康保険制度が存続の危機に立たされており、国民的な議論が起きているが、このアメリカでの惨状をしっかり見据えた上で、高齢者も含めた全国民が、この国民的財産をどのように次世代に引き継いでいくかという視点で議論しなければならない。 【624】
    「小沢式」スパルタ教育に震え上がる与野党のセンセーたち (2009年10月06日)
    辻立ち50回のノルマをサボったり、ポスターの貼り方が手抜きだとみるや、「てめー、公認を差し替えるぞ」と脅し、新人候補をシゴきまくった、スパルタ教育ママの小沢幹事長が、またもやってくれた。
    「小沢式」国会運営について、10月5日付け日経新聞が「国会運営も政治主導」と題した記事を掲載した。
    星一徹の千本ノックのような「しごき」に、民主党のセンセイたちが果たして耐えられるのか、多少心配だが、小沢幹事長の鬼のシゴキに、多くの国民が「徹底的にやれー!」と、拍手喝采を送っている。 【692】
    与党となった民主党が答えなければならない疑問 (2009年10月05日)
     新聞報道により、原口総務大臣が、NTT労組の政治団体から500万円の寄付を受けながら、政治資金収支報告書に記載していないことが明らかにされた。
     自分自身が所管している法律さえきちんと守れない者が大臣をしていることに呆れるが、この「記載もれ」については、就任に当たってNTTに関して行った発言が思い出される。
     それはあたかも、NTTの独占体制を擁護するどころか、さらに強化すべきと主張するかのような発言だったが、このような発言でNTTの「期待に応えた」裏には、こういう「後ろめたさ」があったのかと、「ほれみろ、やっぱり」という声が上がっている。 【627】
    民主主義を見殺しにする傍観者たち (2009年10月01日)
     最高裁判事の国民審査から一か月が過ぎ、そろそろ「ほとぼり」が冷めた9月30日、最高裁は先の参議院選挙を合憲とする判決を出した。
     一票の格差が最大4.86倍という状態は「違憲状態」だが、「違憲」ではないという、およそ常人には理解できないその判決は、エリート事なかれ主義、傍観主義を代表する最高裁らしい、まったく見事な判決だった。 【624】
    左手でムダ撲滅を掲げ、右手でキャバクラに税金を使う政治の「質」 (2009年09月30日)
     予算からあらゆるムダを徹底的に排除すると息巻く民主党の有力者が、税金から支給される政党交付金を、キャパクラやニューハーフショー・パブで後援者やマスコミほ接待するのに使っていると、毎日新聞がすっぱ抜いた。
     この言行不一致に、先の選挙で民主党に投票した人たちは、早くも「裏切られた」という思いを持ち始めている。 【614】
    永田町攻防戦-これからの三つの見どころ (2009年09月24日)
    「選挙が終われば、次は選挙だ。」と言われる。
     それくらい、議員として生き残ることは厳しいが、事情は政党にとっても同じだ。
     衆議院総選挙で地滑り的大勝利を収めた民主党も、解党的危機を迎えた自民党も、次の選挙である参議院選挙に向けた戦略を練っていることだろう。
     一票の力に目覚めた国民は、これからの政治攻防戦をどのように観戦すべきだろうか。 【624】
    小泉改革はなぜ地に堕ちたのか (2009年09月10日)
     小泉改革を支えた論客の一人、竹中平蔵・慶大教授が、総選挙直前の8月26日に人材派遣大手のパソナ・グループの会長に就任したことが、波紋を広げている。
     わずか数年前にあれほど国民を熱狂の渦に巻き込んだ小泉改革が、今は見るも無残な評価となってしまっている。
     その原因がどこにあるのか、今回の一件が象徴しているように思う。 【665】